「なぜ勉強しなきゃいけないの?」親必見の答え3選

こんにちは!
ラパン学習塾 塾長のゆうきです。
突然ですが、子供からこんな質問をされたことはありませんか。
「なんで勉強しなきゃいけないの??」
私も教員時代に何度も聞かれました。
保護者の方にも聞かれました。
何より私自身、子供の時に親や先生に聞きました。
急に聞かれても困ってしまいますよね。
でもそんなことに限って子供は急に聞いてくることが多いですよね…
さて、あなたは何と答えますか?
子供にとって身近なあなたが、親身に心を軽くできる言葉をかけてあげられれば、子供のやる気をグッと引き出すことができます!
今回は、その質問に対する答えをみなさんと共有したいと思います。
「なぜ勉強しないといけないの?」の模範解答
結論から申し上げますと、
「こう返せば完璧!」という答えは存在しません。
というのも、これは、聞いている子供側の気持ちと、
話している大人のもつ考えによって変わるからです。
子供がどんな気持ちで、どんなことを考えてその質問をしたのか。
または、聞かれている大人「あなた」にどんな背景があって、
どんな子供に育ってほしいのか。
これらによって、子供への響き方が変わります。
なので、お父さんとお母さんで返し方は違ったり、先生によって返し方が違ったりするのはおかしくありません。
しかし、共通させるべきことがあります。
それは、「本気でその子の気持ちに寄り添って」、いっしょに考えることです。
子供の名前を適当に考えて付ける親はいないでしょう。
(いないと信じています。)
どんな子に育って欲しいか、頭から煙が出るほど悩んだ、それと同じです。
いくつか、私も子供に実際にかけた言葉を紹介します。
あなたのもつ考えや教育観に合った言葉が見つかると幸いです。
「なぜ勉強しないといけないの」に対する、NGな答え3選
1.「いいから、やりなさい」
理由なし!
これだけはやめてください。
もしかしたら、そう言われて育ったかもしれませんが、やめたほうが良いです。
理由を説明せずに命令するだけでは納得できず、勉強に対する抵抗感が生まれます。
そして、「僕は困っているのに、相談も聞いてくれないんだ…」と、
大人に対する信頼がなくなります。
もし素直に「分かった」と聞いたとしても、「親が言うからそうなんだろう」という他責思考的な考えを、小学校高学年以降ももつ可能性があります。
2.「みんなやっているから」
1に比べて、つい言ってしまう方もいるのではないですか。
他者との競争力を高めたり、適度に焦燥感を与える点では有効です。
しかし、子供が他者と比べて、劣等感を感じているときに話すと、追い打ちをかけることになります。
「人と比べて自分は…」という、考えにとらわれすぎてしまいます。
ただでさえネットが普及し、自分と他人の比較をしやすい現代です。自分より勉強している人がいることなんて、子供も分かっています。
これでは、勉強本来のもつ楽しさや、達成感を味わうことができません。
「他人と比べて」ではなく「自分にとって」の物差しで考えるようにしたいです。
3.「いい学校や会社に入るため」
これは、言っている方も多いのではないですか。
私も言われたことがあります。
子供の将来を想う気持ちが伝わってきます。
確かに、偏差値の高い学校や、競争倍率の高い仕事に就くためには、学力は必須です。
その目的が達成されれば、自己肯定感や自信につながります。
ですが、もしいい学校や会社に入れなかったとしたら…
その子の努力は水の泡になりますか。
その子は幸せになれませんか。
きっとそんなことはないですよね。
学習では、「結果」だけではなく、そこに至るまでの「過程」が大切だと私は思います。
「なぜ勉強しないといけないの」に対する、回答例3選
1.「カッコいい大人になるため」
カッコいい大人って、どんな大人だよ?漠然としてるな。 とツッコミが入るかもしれませんね。
いろいろな人物像が浮かびますが、私が子供に伝えたいのは、
「努力ができる大人」です。以下例えばなしを紹介します。
有名人やスポーツ選手に例えると、
例えば、私の好きな サッカー元日本代表10番 中村俊輔選手
彼は、「黄金の左足」と謳われた正確無比なキックが武器で、海外リーグでもたくさんのフリーキックを決めました。
当然、子供たちは中村選手にあこがれ、「カッコいいなぁ、すごいなぁ」と感じます。
しかし、もし中村選手が試合でフリーキックの精度が落ちてきたら、中村選手は「カッコよくない」のでしょうか。
私は、彼の高校時代の知り合いと話したことがあります。
「あいつは、誰よりも早くボールをけりはじめて、誰よりもおそくまで、ボールをけってる。かといって、授業中は寝てるわけでもなく、ひたすらノートをとってんだぞ。」
この努力する姿、もう最高にカッコよくないですか!
カッコいい舞台上での姿は、裏でコツコツ努力しているカッコよさがあるからこそ、輝くものなんですね。
こうした、「努力することの大切さ」や「一生懸命がカッコいい」という気持ちを伝えてみてはいかがですか。
特に最近の子供は、「一生懸命ってなんかダサくね?がんばっちゃってさ」と考えている子も少なくありません。
今ならば、スポーツ選手なら大谷翔平選手や羽生結弦選手、
学問ならば、山中伸也教授のような研究者が分かりやすいかと思います。
2.「未来の選択肢を広げるため」
NGの「いい学校や会社に入るため」に似ていますが、全然違います。
○○学校に入るため。○○会社に入るため。といったゴール(結果)に焦点をあてるのではなく、前述の努力することの価値と合わせて、
努力することによって生まれた未来の広がりを価値付けます。
知識や努力の習慣が身につけば、自身の将来の選択肢が増えます。
その結果、子供の自己肯定感が高まり、自分から学ぶ姿勢をもてるようになります。
パラレルワールド的な話にも聞こえますが、自分が何もしなかった世界線では出会えなかった、素晴らしい人物や環境に出会う機会を得ることの価値を伝えてほしいです。
3.他の人と一緒に楽しむため
「なぜ勉強するの」と聞いてくる子供の多くは、勉強が苦手、またはしたくないと思っています。
そして、学びの大切さを語っても、返ってくるのは次の決まり文句です。
「じゃあ〇〇(だいだいは教科)やる必要なくない?」(悲しいことに数学が選ばれることが多いです…)
言いたいことはわかります。
それに対して、いちいちその教科や単元の必要性やよさを話すことは、できなくはないですが、あまり響かないことが多いです。
そこで、見方を変えてみましょう。
将来だれかと楽しく仕事や活動を楽しむためという視点です。
知識が豊富だったり、思考が柔らかかったりすると、様々な人とうまくつきあうことができます。
自分が理解できない問題や考え方に対して、
「こんなの知らない!知らなくても自分には関係ない!」ではなく
学習を通して、理解しようと寄り添う力をつけることで、その子の将来が豊かになっていくのでないでしょうか。
何事も、知識が豊富で、頭が「きれる」というよりは「柔らかく」、素直な人が会社で大きく成長したり、慕われたりしているのは、社会人である大人が一番よくわかっているはずですね。
まとめ
少し長くなってしまいました。
要点をまとめると以下の通りです。
- その子の気持ちに寄り添い、親身になって話し合う。
- 他人との比較や、目的にこだわりすぎないようにする。
- 子供が自分から頑張りたいという気持ちをもてるように声をかける。
これからの社会を生きる子供たちは、他人からの評価にさらされる機会がとても多いです。
だからこそ、学ぶこと本来の楽しさや、自分が昨日の自分よりもできるようになる達成感を味わえるようなサポートが必要になります。
自立個別学習塾 ラパン学習塾では、「未来を生き抜く力を育てる!」学習を提供いたします。
ぜひ、保護者の皆様、教育に携わる方々と一緒に子供の成長を支えていきたいと考えております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ラパン学習塾 塾長



とても参考になりました。