「4年生になったから受験塾に行かせなきゃ!」と決めつけていませんか?

こんにちは!ラパン学習塾 塾長のゆうきです。
いつも記事をお読みくださりありがとうございます。
おかげさまで、当塾でも受験に関する相談が増えてきました。
今日はいただいた相談の中から、「5年生から、受験を考えて塾に通うのは遅いですか?」という質問にお答えしたいと思います!
はじめに
「友達はもう塾に通い始めている・・・うちは大丈夫??」
小学校4年生~5年生ごろでしょうか。保護者の方の間で塾に関する話題が増えてきます。
「友達がみんな塾に行き始めて、正直焦っています。(子供は焦っていない)」
「まだ4年生だけど、受験するならそろそろ?」
中学受験を見据えたとき、「いつから塾に通わせるか問題」に、必ずみなさん直面します。
今回は、そんな不安をもつ保護者の方に向けて、「失敗しない塾選びのタイミング」について、具体的にお話しします。
1.中学受験の「一般的な」スケジュールとは??
定番は「塾は小学3年生の2月から」。でも、それが正解とは限らない。
首都圏では「小学3年生の2月(新4年)」から塾に通うのが主流と言われています。
大手の塾(SAPIX様や日能研様など)は、受験をするならまず候補にあがる塾です。
大手塾ではこのタイミングから受験コースが始まり、いわゆる“受験レース”が本格化します。
ゆえに人気があり、校舎によっては4年生の時点ではもう満席の可能性が高いです。
なので、3年生、早ければ2年生から入塾して席を確保しておくという理由もあります。
けれど、「すべての子」にこのタイミングが合っているかというと、そうとは限りません。
2.タイミングよりも大事なのはその子の“今の状態”
学年よりも、“その子が今、どんな状態か”を見る。
例えば、同じ「4年生の子」だとしても、
「勉強の習慣が身に付き、4年生の範囲ならスラスラこなせる子」と
「基本の読み書き計算ができる子」と
「勉強習慣がなく、まだ10分も座っていられない子」とでは、
必要なサポートも、塾の役割も全く異なることはイメージできると思います。
前者以外の子が、いわゆる「進学クラス」で学習するのは、相当な努力が必要で大きな負荷もかかります。
だからこそ、「うちの子にとってのベストタイミング」を見極めるためには、まずお子さんの現在地を知ることが大切です。
学力だけでなく、集中力・生活習慣・モチベーション。すべてが大切な要素になります。
3.「この子に合った受験」を考えるという視点
家庭の教育方針が、塾選びと入塾タイミングを左右する
中学受験というと、どうしても「偏差値」や「志望校のランク」に目が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、「どんな受験をさせたいのか」という家庭の教育方針です。
「何が何でも最難関校を目指したい!」「全国模試で上位を狙いたい!」
そんな目標があるご家庭なら、大手塾の進学コースは強力な武器になるでしょう。
大量の宿題や模試、詰め込みカリキュラム、日曜の特訓…
まさに受験“アスリート”のような日々。
実際、それが合っていて成果を出すお子様もたくさんいます。
ただ、当然そのスタイルがすべての子に合うとは限らないです。
・毎日ぎゅうぎゅうのスケジュールに疲れてしまう
・自分で考える余裕がなくなり、勉強が「やらされごと」に感じられる
・成績が伸び悩んだとき、自信をなくしやすい
そんなときにこそ、考えてほしいのが「この子に合った受験」という選択肢です。
散々子供たちには言ってきたことですが、受験はゴールではなく、通過点です。
「受験を通して、どんな子に育ってほしいか」を軸に塾選びや入塾時期を考えると、後悔のない道が見えてくるはずです。
4.入塾に関する失敗談と成功談
「みんな通ってるから」で選ぶと、つまずきやすい。
「急いで塾に入れたけど、授業についていけずに自信をなくしてしまった」
「宿題の量が多すぎて、家庭がピリピリしてしまった」
受験をされるお子様をもつ方に多い悩みの代表例です。
どんなにハイレベルな物でも、その子にとって“早すぎた”なら逆効果です。
焦らず、「今、必要なステップをひとつずつ」踏むことが、実は一番の近道だと考えています。
対照的に、成功したケースもあります。
ある小学5年生の子は、それまで特に受験を意識していませんでした。
ただ、4年生の終わりごろから「もっとできるようになりたい」という気持ちが少しずつ芽生え、家庭でも「この子に合ったスタイルで受験を考えてみようか」という話になりました。
まずは自分のペースで学習習慣を整えるところからスタート。
自分で勉強の計画を立てたり、間違い直しをていねいにしたり、学習の「質」を大事にすることで、本人の中に「もっと知りたい!」という意欲が育っていきました。
6年生では志望校に向けた受験勉強に本格的に取り組み、結果、偏差値65程度の第一志望に合格。
何より、本人が「私はできる子なんだ!」と誇らしげな表情で話していたのが、印象的でした。
まとめ:タイミングに“正解”はない。でも、“最適”はある
受験を成功させるために、早くから準備することは間違いなく大事です。
でももっと大切なのは、「今のわが子に合った学び方」「今、必要なサポート」が何かを見極めること。
焦らず、お子様の“今”と向き合いながら、最適なタイミングでスタートできるといいですね。
ラパン学習塾では、学年に関係なく、まずはお子様の状況やご家庭の方針を丁寧にお聞きしています。
共に夢や目標に向かって走れることを、楽しみにしています!!
次回は「学年別の通塾のメリットと注意点をお話しします!」


