【学年別】合格までに取り組むこと①(小学校1~3年生編)
こんにちは! ラパン学習塾 塾長のゆうきです。
いつも記事をお読みくださり、ありがとうございます。
先日、私の友人の友人と話しているとき、こんな話がありました。
「まだ1年生だけど、将来は私立の中高一貫校の受験を考えています。
小3から塾に通うとして、それまでに家でどんなことを身につけておけばいいのだろう?」
中学受験の準備というと、多くの人は「小さいうちから」「たくさん勉強させなきゃ」と思いがちです。
でも、低学年で一番大切にしてほしいのは――
「勉強って楽しい!」という気持ちを育てること です。
そこで今回から、学年別に中学受験合格までに取り組んでおきたいことについて紹介していきます。
勉強を楽しめる子に育てるために大切な2つのこと
勉強は「やらされるもの」「苦しいもの」というステレオタイプをもたないようにすることが、どの発達段階でも大切です。
特に低学年では、次の2つを大切にしましょう。
1.基礎力の育成
2.学習習慣の確立
こ2つをしっかり身につけられれば、受験勉強が本格化したときに大きな差がつきます。
それぞれ詳しく説明します。
1. 基礎力の育成 〜受験前の「準備運動」〜
「基礎力」と聞くと、漢字ドリルや計算練習を思い浮かべるかもしれません。
もちろんそれらも大事ですが、それら漢字や勉強を「やってみたい!」と思える気持ちを支える力を育てます。
身の回りのものに興味を示す時期に、その興味関心を活用して、「知識と出会うって楽しい!」「新しいことを知るっておもしろい」と勉強に対する前向きな気持ちを育てます。
そのために、家で家族としてほしいことは次の通りです。
家でできる基礎力の育て方
・子どもの話を最後まで聞く。
・親の話も真剣に聞いてもらう。
・生き物を飼ったり、動物園・博物館・工場見学に行く。
・一緒に本を読む、親が読書する姿を見せる。
・実体験を通して「ことば・数・感性」に触れる。
これらはそれぞれ次のような力につながります。
・自分の考えていることを言葉で表現する力・自主性
・教員など、大人の話をじっくりと聞くことができる力
・本物を見たことによる印象付け(後の理科社会に響く)
・活字慣れ・文章や言葉から状況や心情を読み取る力・態度
・なぜそうなるのかを調べる力・考察力
こうした日々の積み重ねが、勉強への抵抗感をなくし、「学びは楽しい」という感覚を育てていきます。
2. 学習習慣の確立 〜継続できる力を身につける〜
小1・2で育てた基礎力を土台に、今度は毎日学び続ける力を身につけます。
コツは、ご飯やお風呂のように「勉強時間を生活の一部」にしてしまうこと。
習慣にするためには、「これなら余裕だよ」というラインを設定することです。
死に物狂いで、食事をしたり歯を磨いたりはしないですよね。
それと同じです。
理想は次の通りですが、あくまで理想です。
いきなりこれを目指すのではなく、本当に少しずつ負荷をかけていき、到達するイメージです。
時間:学年 × 10 + 10分(例:小1なら20分、小3なら40分)
内容:国語(短作文)と算数(和差算などの基礎)
ポイント:「机に向かう」時間を当たり前にする
短作文や和差算は、小学校3年生時点の理想です。それまでは漢字や簡単な計算、ゲーム形式の問題など、楽しみながらできるようにしましょう。
国語の短作文では、なんでも書かせるのではなく、論理的な書き方の初歩を学ぶことが大事です。
算数は計算だけでなく、図や式を自在に使える力を養いましょう。
まとめ〜低学年の経験は一生の財産〜
低学年での体験や学びは、受験勉強が本格化したときに大きく影響するのはもちろん、その後の人生を支える大きな財産になります。
日々の生活や体験から、ことば・数・感性の土台を育てる
勉強の「できた!」をたくさん積み重ねる
学ぶ楽しさをベースに学習習慣をつくる
これらを意識しながら、おうちで子供に関わってみてはいかがでしょうか。
受験は小3や小4から本格化しますが、その前の土台づくりが合否を左右します。
「今しかできない経験」と「学びの楽しさ」を、ぜひお子さんにプレゼントしてください。
ラパン学習塾では、低学年のうちに、こうした学習の取り組み方や向き合い方を指導し、「なりたい自分」になるために、人生・価値観・行動力に本気で向き合います。
長くなりましたが最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ラパン学習塾 塾長 ゆうき


