【マインドセット】他人と比べることに何の意味がある?

こんにちは ラパン学習塾 塾長のゆうきです。

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。

今日は勉強だけでなく、何かを頑張るときのマインドセットについて、私の考えを綴りたいと思います。

テーマは、「自己肯定感を高めるマインドセット」です。

私の主張は、本当に比べるべき相手は他人ではなく「過去の自分」という考えを子供たちにはもってほしいということです。

きっかけ

先日小学生と授業をしていた際に、その子はこんな話をしてくれました。

「○○ちゃんは昨日10時間勉強したって言ってて、夏休みにも毎日勉強したって言ってたんだよねぇ。すごいよねぇ、私なんて1時間くらいだし毎日やってないし…」

勉強に限らず、同じような話をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

私はこのとき、すごく素直な感性をもっているのに、もったいないなぁと感じました。

今の小学校高学年・中学生の自己肯定感

発達段階的に、人間関係や成績・自己の能力について様々な悩みを抱えるのが中学生です。

そんな中でも、堂々と自分の良いところを分かっているのは、実はかなりすごいことだと思います。

以前より、日本の子供の自己肯定感が、諸外国よりも低いことをうけて、現代の教育では子供の良さを認めて伸ばすことに努めています。

令和7年度の文科省が実施した全国学力・学習状況調査の、質問紙調査では、次のような回答が得られています。

自分には良いところがあると思いますか。

・そう思う 40.8%
・どちらかというとそう思う 45.4%
・あまりそう思わない 10.4%
・そう思わない 3.2%

令和7年度 全国学力・学習状況調査

令和7年度全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果について:文部科学省www.mext.go.jp

8割以上の生徒が肯定的意見をマークし、大変喜ばしい数値ではありますが、私が気になるのは、「どちらかといえば」の割合が多いことです。

他人からほめられたことはあるが、自分で自分のここがすごいところだ!とはっきり言える子は、数値以上に少ないと考えています。

そのわけを具体的にお話しします。

ある中学校でのエピソード

これは以前、ある中学校での道徳の授業を見ていた時のことです。

自己実現についての授業でしたが、子供たちが対話をしていく中で、こんな発言がありました。

「自分で自分のこと、すごい!好き!って言うやつキモくね?」

これを聞いたときに、衝撃を受けました。今の子はそう解釈するのかと。

より高みを目指そうと思ったら、本来自分の良さを認めることが大切なのに、それが否定的にとらえられてしまうのです。

潜在意識にこの考え方が根付いているのならば、自分の良さを素直に認めることは困難ですよね。

SNSの普及した現在

さらに、SNSの普及によって他人と比較する場面が格段に増えています。

例えば、知り合いではないけど同級生の子がXやインスタで「今日は勉強を○○時間しました!」という投稿をしていたとしましょう。

アルゴリズムによって、調べてもないのに、そういった投稿が流れてくることは多いですよね。

つまり、その投稿が勝手に目に飛び込んできます。

それを見て、自分はまだまだ足りないと感じて落ち込んでしまうことがあります。冒頭の女の子はまさにこの状況ですね。

有名人やインフルエンサーの「こんなことやってます!」ということに対sては、「すごいなぁ!私もやってみよう!」と、前向きな憧れの気持ちをもてるのに、同じ立場の一般人と比べると「劣等感」につながりやすいのです。

そしてその機会が、昔に比べ現代では圧倒的に増えているのも、自己肯定感の向上を阻む原因と言えるでしょう。

マインドセット

だからこそ、私たちは「他人は他人、私は私」という考え方を持つことが大切です。

そして、他人との比較ではなく、過去の自分と比べて「昨日より少しできた」「前より理解できた」といった小さな成長に目を向けましょう。

冒頭の子の発言を例にすると

マインドセット前
「○○ちゃんは昨日10時間勉強したって言ってて、夏休みにも毎日勉強したって言ってたんだよねぇ。すごいよねぇ、私なんて1時間くらいだし毎日やってないし…」
_________________________________
マインドセット後
「○○ちゃんは昨日10時間勉強したって言ってて、夏休みにも毎日勉強したって言ってたんだよねぇ。すごいよねぇ、でも私も以前は全然勉強しなかったのに、今は1時間をコンスタントにできるようになってきたんだよね!すごいやろ!」

どうでしょう、後半部分をマインドセットを整えて考えることで、だいぶ気持ちが前向きになります。

そうすることで、周囲に振り回されず、自分らしい成長を実感できるようになるのです。

ラパン学習塾では、学習指導だけでなく、学習習慣を身につけることを通してお子様の自信を育てています。

いっしょにより良い未来を開いていけることを願っています。

ここまで記事をお読みいただきありがとうございました。

ラパン学習塾 塾長ゆうき

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